1. かかりつけ医から専門医・専門医療機関への紹介
    治療抵抗性・難治性高血圧:3剤以上の降圧剤を服用しても目標(*1)に達しない
    若年性高血圧:35歳以下の高血圧や妊婦の高血圧
    二次性高血圧:下記の疾患(*2、3)に伴うもの、診断は容易ではない
    臓器障害のある高血圧:特に慢性腎臓病や心肥大(心電図異常)
     

    *1 血圧コントロールの目安:次項を参照、ガイドライン(JSH2025)参照

     

    *2 二次性高血圧
    腎臓の病気:腎実質性高血圧、腎血管性高血圧など
    内分泌系の病気:原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫など
    血管の病気:大動脈炎症候群、動脈硬化など
    薬剤:消炎鎮痛剤、ステロイド、一部の漢方薬など
    その他:睡眠時無呼吸症候群、 一部の遺伝性疾患

     

    *3 内分泌検査を要する可能性のある症例は、内分泌内科専門医がいる基幹病院への紹介が望ましい

    2026年度より、山梨大学医学部附属病院において治療抵抗性高血圧に対する腎交感神経デナベーション(高血圧に対するカテーテル治療)が導入予定(月曜日の午後に高血圧専門外来)

  2. 専門医・専門医療機関からかかりつけ医への逆紹介
    血圧コントロールが安定した場合
    本人が同意した場合
    高血圧コントロールの目安:例)
    4勝3敗の法則
    勝ち越しは許容範囲、負け越しはコントロール不良
    全勝はコントロール良好で、薬剤減量も考慮される
    最大の長所は、患者の理解が得やすい
起床時 収縮期 146 136 132 140 128 144 122
拡張期 82 79 84 86 70 88 68
脈拍数 回/分 76 72 74 76 82 70 68
就寝時 収縮期 132 126 126 132 118 130 116
拡張期 74 76 78 82 74 82 66
脈拍数 回/分 78 74 76 72 74 72 66
体重 kg 52 52 53 52 51.5 52 52
 
起床時 収縮期 146 162 152 140 176 146 136
拡張期 82 90 84 86 100 92 82
脈拍数 回/分 80 82 78 76 74 72 70
就寝時 収縮期 132 154 152 136 142 138 136
拡張期 74 94 92 88 88 90 86
脈拍数 回/分 88 90 78 104 76 74 82
体重 kg 63 62 62 62.5 63 63 62.5

目標値を設定(例では、140/90mmHgに設定)、目標値の変更が可能
目標値より高い場合、赤字で記載し、1週間で勝敗を集計する
例では、上段は、4勝3敗で勝ち越し、下段は、1勝7敗で負け越しとなる
負け越しでは、コントロール不良の判断で、薬剤強化を検討する

Yamanashi Project 監修:山梨大学医学部附属病院循環器内科 中村貴光